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目の前で電車のドアが閉まったときの正しいリアクションと対処法

電車目の前でドアが閉まる

今日、電車でなかなか興味深い光景を見た。

僕は電車にのっていた。その電車はそれほど混んでおらず、椅子はほぼ埋まっているが、立っている人はちらほらいる状態。

やがてその電車はとある駅にとまった。僕のいた車両は階段のそばでだったが、そこから乗り込んでくる人はほとんどいなかった。

僕は入り口のドア付近に立っていてぼーっと開いているドアから外を眺めていた。

ホームではベルが鳴り響き、ドアが閉まり始めた。

と、その時階段をすさまじい勢いで降りてきた人がいた。

その人は外人で、なんとなくメキシコかアラブ系の顔立ちのおじさんだった。

おそらく普段は陽気にウクレレとか弾いてそうな顔だったが、その時の形相は必死そのものだった。

だが、すでにベルは鳴り終わっていて、ドアは無情にも閉まり、そのおじさん(ゴンザレス:仮名)は間に合わなかった。

しかし、次の瞬間、ゴンザレス(仮)はすぐさま普段の陽気な顔に戻り「あーーー、残念!」と天を仰いだ。

その笑顔はとても自然で、まるでホームコメディのようなわかりやすい「残念!」だった。

目の前でそれを見ていた僕も思わず笑顔になってしまい「うーん、惜しい!また次回チャレンジしてくださいねっ!!」と言わずにはいられなかった。いや実際には言ってないけど。

僕はむしろ関心すらしてしまったのだ。

日本人ならドアがしまった時どうリアクションするか

これがもし日本人だったならどういうアクションをしていただろうか。

必死で階段をダッシュ!

ベルが鳴り終わる!!

諦めず閉まりかけたドアに飛び込む!!!

しかし目の前でドアが閉まる!!!!

スタスタスタ。

コレである。

大半がコレである。

日本人はこのゴンザレス(仮)のようなリアクションを取ることは無いだろう。

目の前でドアがしまった時、大抵の場合「え?僕は別に電車に乗りたいわけではないが?」という表情で平静を装ってそのままホームを歩く。

まあ、でも多分僕もそうなるだろう。

気持ちはわかる。なんとなく気恥ずかしいからだ。

なぜ外国人はこういったリアクションをとれるのか

だが、外国人は別に乗れなかったからといって恥ずかしいなどとは思わない。

むしろ誇らしい。

「ああ、僕は確かに乗れなかった!その事実についてなにも隠すことなど無い!」

「I AM NO RIDE TRAIN!!」よくわからないがきっと英語だとこんな感じだろう。*1

外国人から見ると、日本人のこういった考え方はむしろ特異に見えるらしい。

例えば、電車で老人に席を譲った時。日本人は軽くはにかみながら会釈し、その後、何事もなかったように振る舞う。

あえて「僕、この人に席譲ったんスよ!」という顔はせず、なるべくその後は関わらない様にし、ひっそりと過ごす。

ときには譲るのではなく、無言で席を立ってそそくさと移動している人も見かける。やはり目立ちたくはない、という思いがあるからだ。

外国人の場合、堂々と譲るし、譲った後もその相手に対し積極的に話しかけるらしい。

場合によっては降りる駅を聞いて荷物を一緒に持って降りて上げたりする。

この辺りの違いはもはやお国柄とか国民性の違いによるものだろう。

そういった行為をすることが自然なのだ。

目の前で電車のドアが閉まった時の正しいリアクション

べつに僕は外国人素晴らしい!日本人はダメ!という話をしたいわけではない。

ただ、こういった時にどんなリアクションを取るのがスマートだろうかということを考えさせられてしまったのだ。

たしかにゴンザレスのようなリアクションは素晴らしいと思う。だがなかなか日本人が実践するのは難しいだろう。

そこで、今回は大人しい僕でもできそうな「電車に直前で乗れなかった場合の正しいリアクション」講座をお送りする。

ぜひともマスターしていただきたい。

1.青春ドラマ全開!意味深な二人的リアクション

ダッシュしたが、残念ながら目の前でドアが閉まった!!

そしたらすかさず、ドアを叩きながらドアの前にいる人に向かって

「これで終わりなのか!これで終わってしまうのか!?サチエ!!!」

まず、ホームで見ているほかの人はこう思うだろう。

「あの人、恋人と別れてしまうのね!なんて残酷なのかしら!!というかあの人サチエっていうのね」

さらに、電車の中の人もこう思うはずだ。

「オイオイ。穏やかじゃないな。君はこんな形で別れて後悔しないのかい?サチエさんとやら」

ついでにドアの前の人もきっとこう思う。

「え?いや、誰・・・?というか私サチエだっけ?」

まるで映画のクライマックスだ。

もはや電車に乗り遅れたことを白い目で見る人は誰もいない。

ホームに居る人は「もしかしたら彼女は逆の電車で戻ってくるかも?」

電車の中の人は「これから二人はどうなってしまうのか?」

サチエ(仮)は「私はこの電車で残りの時間を周りの人にどう思われて過ごすのだろうか」

むしろドキドキハラハラしながらその後の展開を見守るはずだ。

2.気分はエージェント!FBI的リアクション

ダッシュしたが、残念ながら目の前でドアが閉まった!!

そしたらすかさず、電話を取り出し

「こちらコードネームブラウン!すまない!奴を取り逃がした!!」

比較的難易度が低く、実行に移しやすいテクニックである。

コードネームブラウンというのがまたニクイ。

ホームの周りにいる人は間違いなく「え?あの人FBI?CIA?もしくはSP?」と思うことだろう。

こうなればしめたもの。電車に乗り遅れただけなのにいつの間にか周りからは羨望の眼差しを受けているのだ。

思わずほくそ笑んでしまうかもしれない。しかしここは頑張ってこらえよう。

君はすでに一般人ではなく、特殊な訓練を受けたエージェントなのだから。

自分がジェームス・ボンドか岡田准一であることを自覚する必要がある。

ただ、このリアクションは買い物袋とか持っていると説得力にかけるのが難点である。

できればスーツ姿で手ぶらが望ましい。さらに言えば胸ポケットから片方だけイヤホンを耳にはめているとより効果的である。

通勤の際に実践したい。

なお、電車の中の人から見ると、普通に乗り遅れただけの人になるのでご了承頂きたい。

3.とっても紳士!ジェントルメン的リアクション

ダッシュしたが、残念ながら目の前でドアが閉まった!!

そしたらすかさず、片手を電車のドアに向けて下方45度に伸ばし、手のひらを上にし電車に向かって

「お先にどうぞ」

実に紳士的な対応である。

ホームにいる周りの人も「あの人電車に道を譲ったのね。なんて紳士なのかしら」と感心するだろう。

電車の中にいる人も「そんな。いつのまにか僕はあの紳士に譲られていたのか」と感謝するだろう。

車掌も「なんということだ。お客様に譲って頂くなんて私は車掌失格だ」と困惑するだろう。

だれもが穏やかな気持ちになり、きっと他人に優しくなれるだろう。

こういうところからペイ・フォワード(※2)的な考え方が広がっていくのではないだろうか。

※2 ある人物から受けた親切を、また別の人物への新しい親切でつないでいくことを意味する英語。

4.おもてなしの心!老舗旅館の女将的リアクション

ダッシュしたが、残念ながら目の前でドアが閉まった!!

そしたらすかさず、深々とお辞儀。顔を上げ、微笑みながら小さく手を降って

「お気をつけて。また、いらしてくださいね」

なんということでしょう。

やはり老舗旅館のお見送りは違います。

料理長の心意気が詰まった食事。

体の芯まであたたまる源泉かけ流しの温泉。

そして女将の柔らかな笑顔。

見送られたお電車は「きっとまたこの駅に来よう」そう思っていただけることでしょう。

ホームに居る方々も「やはり女将さんにはかなわんなあ」と感心しておられます。

車内にいるお客様は皆、手に抱えきれない程のお土産を頂きました。

それは、素晴らしい思い出という名のお土産です。

まとめ

さて、いかがだろうか。

これらのテクニックを駆使することで、今後もし電車に直前で乗り遅れたとしても気恥ずかしい思いをせずとも済む。

いや、むしろ堂々としていられるはずだ。

あ、ちなみにいくらかっこいいからってわざと乗り遅れるのはおすすめできない。

ギリギリの必死感があってこそ、その後のリアクションが生きるのだから。

君もぜひ明日から実践してみてくれよな!!

おしまい!

*1:google翻訳結果「私はいい路線ではありません」